難関大の合否は0.1点の争い

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今回は難関大の厳しい入試状況についてお伝えします。

2012.10.21日本経済新聞の「大学開国 第5部 入試は変わるか ~点取り競争の危機感~」という特集です。
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「小数点以下の差で落ちる受験生が毎年たくさんいます」。

9月末、東京大近くの河合塾本郷校(東京・文京)を訪れた札幌市の高校生15人が、講師の語る東大入試の激烈さに息をのんだ。
センター試験の成績を圧縮して2次試験と合計するため、得点は小数点刻み。
合格ラインには100人以上がひしめき、小数点第4位まで出して判定する。

論述式が多い2次試験も採点が細かく分かれ、小さな表現の違いが合否を左右する。

疑問の声は絶えない。

採点結果を開示請求し0.15点足りなかったことが分かった男子予備校生(19)は「合格者との違いは運」。
浜田純一学長も「小数点以下の得点差で合否を決める公平感だけでいいのか」と語る。

多くの難関大に共通する小数点単位での選抜。
優れた能力の発掘よりもふるい落としを優先する手法に、大学関係者の多くは限界を感じている。
(中略)
桜美林大学で数学を教える芳沢光雄教授は、複数の選択肢から正解を選ぶマークシート方式の普及に警鐘を鳴らす。
「価値観や文化が違う相手と接する際に欠かせない論理的な思考力は、マークシート方式では測れない」。
同大は来春の一部入試でマーク式だった数学の全問題を記述式に改める。

グローバル社会では広い教養が求められるが、私立大を中心に入試科目は少ないままだ。
振られた定員の維持を優先し、学部ごとに入試をする風潮が強いためだ。

ある私大には入試で地理を選べない学部がある。
問題を作れる教員がいないからだ。
地理歴史教育の改善を訴える
油井大三郎・東京女子大教授は「相手が育った風土や歴史の理解もなしに、外国人と渡り合うことはできないのに」と嘆く。

選抜に手間をかけず、学部の縦割り構造も温存する……。
入試は、多様な人材の排出を期待されながら自らの都合を優先して変われない大学の姿を象徴する。

学力検査に加え、高校での活動を含めた総合判定入試を4年後にも導入すると表明した京都大の松本紘学長は言う。
「大学入試が変われば高校以前の教育も変わる。入試改革は大学の社会に対する責務だ」。
大学入試が変革を迫られている。

多様な学生を集め、グローバル社会を生き抜ける人材を生み出すために必要な入試はないか。
課題を探る

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少し古い記事ですが、今でも状況は変わりません。

数年後にはセンター試験廃止の方向で動いています。
先日、物理と世界史の試作問題が新聞に掲載されていましたが、結局マークシート形式でした。
50万人以上が受けるセンター試験で、記述式では採点しきれないのが実情でしょう。

もうすぐ国公立大の2次試験。
インテグラル生も必死になって過去問を解いています。
記事のような小数点以下の合否は、確かに運かも知れません。
それでも毎日、冷たい風の日も、雪の日も塾に来て勉強していることを褒めてあげたいです。
合否はどうあれ、その努力の過程と経験は今後の一生の宝になるはずです。

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