慶応大(慶應義塾大学)の合格者数

西宮北口の数学専門塾インテグラルです。
 ホームページhttps://suugakuintegral.main.jp/

日経新聞「挑む」に興味深い内容が書かれていましたので紹介します。

2016.05.9 日本経済新聞 「挑む」より
—————————————————————————
はじき出された数字に目を疑った。
毎年、高等学校(中等教育学校を含む)ごとの大学合格者数を調べている。
今春、東京都内の高校から慶応義塾大学の一般入試に何人合格しているかをまとめてみたら、
私立校は5年前に比べて3%減なのに対し、公立校(都立+区立)は41%も増えていた。

これには2つの点で驚いた。
1つは、東京の私立校が慶応大学一般入試の合格者を減らすのは、
私が調べ始めた2007年から以降では初めてだった。
都内には歴史ある私立の中高一貫校が数多くある。
(中略)なぜ私立に急ブレーキがかかったのだろう。
もう1つは公立校の躍進だ。
確かに公立校の合格者数は年々増えていたが、せいぜい20%程度の増加で
今春の数字は異常にも見える。
慶応大学の入試問題は英語や小論文などのレベルが高い。
「高校の後半から受験勉強を始める公立の生徒にはハードルが高い」
と公言する公立校教員さえいるほどだ。

いろいろと考えてみると、疑問を解くカギがいくつか浮かんできた。

第1は経済の変動だ。
今春の受験生は小学5年の時にリーマン・ショックを経験している。
首都圏の中学受験者数は、その次年度、つまり今春の大学受験生が中1になる年度から減り始めた。
親の経済的事情から私立中学をあきらめ、公立中学に進学するものが増えたのである。

第2は学習指導要領の改訂だ。
公立校の「脱ゆとり教育」が進み、公立中高生の勉強時間が格段に増えた。

第3は公立高校の強化策が実を結んだことだ。
東京都では公立一貫校が実績を出し始めた。
進学指導重点校に指定されている都立高のテコ入れも進んだ。

もちろん、合格者の総数では私立は公立の3倍以上もおり、私立優位は動かない。
だが、変化は徐々に進んでいるようだ。(平)
—————————————————————————

毎年、高等学校ごとの大学合格者数を調べて分析しているということに驚いた。
おそらく東京の方が書かれた記事であろうが、都内の高校を公立も私立となると膨大な量である。
それを2007年から調べて分析しているとは、脱帽である。

リーマン・ショックを小学生時代に経験したものが、今春の大学受験生で・・・
という分析が非常に興味深い。
親の年収と子供の学力に相関があるとよく言われるが、
経済の変動と結びつけて考えるとは、私には全くなかった発想である。

教育業界では「教育費は聖域」という考えを持っている方が多い。
収入が減ると、贅沢品を買わなくなり、食費を削り、最後に削られるのが教育費だという考えだ。
私はリーマン・ショックの時には首都圏で予備校講師(当時は現役高校生だけを教えていた)をしていて、
予備校の授業を減らす理由に「親の経済的理由」を挙げる生徒が多かったのを記憶している。
しかしもっと下の学年では、私立中学受験をあきらめ公立中学に行く
という現象が起きているとまでは考えが及ばなかった。

でも、中学入試をあきらめた生徒が検討して、今春は慶応大に合格している。
私立であろうが公立であろうが、難関大合格は最終的には本人の努力次第。
私自身は田舎出身で、近くに難関私立中学、大手予備校もない環境で
公立中→公立高→国立大と進学した。
高3の夏期講習と冬期講習だけは電車で1時間以上かけて予備校に通わせてもらったが・・・
センター試験得点率は87%と、超難関私立の一貫校の生徒に負けない得点を取ってきた。
親の経済力や地理的要因はよいに越したことはない・・・程度であると思っている。
最終的には本人の努力次第である。

<関連記事↓>
難関大合格は0.1点の争い
大学入試共通テスト~入試をどうするか問題~

↓ホームページはこちら↓
https://suugakuintegral.main.jp/

↓お問い合わせはこちらから↓
【お問い合わせフォーム】

↓合格実績と卒業生の声はこちら↓
★合格実績・卒業生の声★
合格実績は、リンクをクリックしていくと年度別の合格者数が確認できます。
卒業生の声は、卒業生の多い順(神戸女学院高校、市西(市立西宮高校))の順に学校別になっています。

お電話、メールでのお問い合わせも受け付けております。

 

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました