難関大合格のために「科目の優先順位が明確にわかる」受験戦略

西宮北口の数学専門塾インテグラルです。
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2021.5.11の日本経済新聞コラム「教育 受験考」より

~理系も「数学より英語」難関大では最重要科目~

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英語は力のある受験生が安定的に高得点を取れる。
一方、数学は力があっても解答の方針を失敗したりケアレスミスをしたりすることも多く、運頼みの要素が大きい。
塾・予備校の中には「数学を捨てて英語に全力を注げ」と極端な指導をするところもあるほどだ。

2017年の東京大入試では理系の数学がかなり易しくなった。
塾・予備校の「数学を捨てよ」指導の影響を受ける受験生が増えたので、
数学を捨てずに頑張った人が得点できるようにした、との噂が流れた。
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記事をブログで紹介するまでに、2カ月以上かかったのは、数学専門塾でありながら、「数学より英語」と断言するのはどうかと思っていたからです。
記事の筆者も予備校の数学講師とのことですが・・・
「数学よりも英語」と断言すると、記事としては響きがいいんでしょうね。

私の結論は、以下の通りです。

塾長K
塾長K

英語も数学もどちらも大事。

大学によっては国語も同等。
優先順位は生徒によって違う。

英語が得意でも、数学が苦手で苦戦している受験生を数多く見てきました。
その逆もありますし、国語で苦戦する生徒さんもいます。

受験は合計点で争うので、1科目だけよくできても落ちます。

得点源にできる得意科目があると有利なのは間違いありません。
その科目は英語や古文・漢文などの語学系(現代文は除く)の方が、確かに安定して高得点を望めます。
現代文、特に小説については、文章との相性もあり、期待通りの点数にならないことも想定しておくべき。
しかし、英語・古文・漢文は、努力を裏切りません。

話がそれましたが、勉強の優先順位の考え方についてに戻ります。

塾長K
塾長K

例えば神戸大学の農学部を例に、優先順位を考えてみます。

共テ(共通テスト)と2次試験の配点は400:450と、難関大にしては共テの配点が高いです。
共テの点数は以下のように圧縮されます。
国語→150点、英語→50点、数学→50点、理科(2科目)→100点、社会→50点
の合計400点。
学部によって圧縮の比率は違いますが、神戸大学の理系の場合、共通テストでは国語の配点が非常に高いです。

配点が50点しかない科目では少々ミスをしても挽回可能と思われます。
しかし、配点が150点/400点もある国語で失敗すると、もうほぼ絶望的。

数学専門塾の私がこんなことを言うのもなんですが、あえて書きます。
神戸大学の農学部は、共テの数学はたったの50点に圧縮されます。
ⅠAとⅡBがわずか25点ずつ。
共テの直前期は、わずか25点の数学ⅠAをやるより、国語をやるべき。
戦略というより戦術というべきですかね。

ちなみに、2次試験の配点は、
英語→150点、数学→150点、理科(2科目)→150点
の合計450点。
数学Ⅲは2次試験でしか使いませんが、共テの国語と2次試験の数学が同じ配点です。
※2次試験(記述)は努力を裏切りませんので、数学を捨てろという意味ではないですよ。

したがって、神戸大学の理系学部を受験する生徒さんは、英語や数学Ⅲと同等レベルで共テの国語が重要科目になります。
国語が得意であれば(理系では少ないですが)問題ないですが、苦手であれば共テの最優先事項は「国語で失敗しないこと」になります。
「勉強の優先順位は生徒によって違う」というのはこういうことです。

共テで失敗してしまったときは、2次試験で数学の配点が高い大学への出願を勧めます。
文系でも同じで、あえて数学がある大学、数学の配点が高い大学を探します。
共テから2次試験まで、約1カ月あります。
数学はこの1カ月過去問をやりこめば逆転合格が十分狙えますが、英語は1カ月程度過去問をやっても、そう簡単には伸びません。

そういう意味では、積み重ねとして英語の勉強が重要なのは間違いありませんが、「数学より英語」と断言する理由にはなりませんね。

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