でもしか教師 ~日経新聞「春秋」~

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タイトルのような言葉があったんですね。

2017.05.02の日本経済新聞1面のコラム“春秋”より。

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「でもしか教師」という言葉が、かつてあった。
戦後復興から高度成長期にかけて、教員の数が足りないため多量採用が続き、
さほど苦労せずに小中学校の先生になることができた時代の話だ。
教員にでもなろうか。
教員にしかなれない。

世間はそう揶揄したのである。

先生稼業は休みが多くて楽なもの--という観念が人々にすり込まれたのも、
きっと「でもしか」説のせいだったろう。
そんななかで教員の労働実態も長らく見過ごされてきた。
ところが文部科学省の調査によれば、小中学校教諭の平日の平均勤務時間は11時間超。
中学校の先生では6割近くが過労死ラインに達している。

朝は7時過ぎに出勤して部活の指導、ぎっしり詰まった授業の合間には会議、
事務作業、そしてまた部活……。
夜なべ仕事を終えて帰宅すると10時、11時というケースが珍しくない。
それでいて残業代も出ないのだ。
部活や雑務の負担を思い切って減らしたり、地域の力を借りたりしないと
教育が死ぬ。
学校がパンクする。

過酷な実態を訴える文科省自身にも、大きな責任があろう。
脱ゆとりで授業時間が増え、しかも新しい学習指導要領は
質を高めつつ学習の量は減らさないという。
こんな無理筋の二兎作戦は見直すべきではないか。
それでも教師になりたい。
教師しかやりたくない。
そういう「でもしか」の教員志願者も大勢いるのだから。
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「でもしか教師」
古い言葉でしょうか?
昭和の生まれの私も知りませんでした。

物心ついたころには日本のバブルは崩壊し、景気はどんどん悪くなる。
教員を含む公務員は、安定した職業ですが、採用試験が狭き門。
そんなイメージがありましたが、これも古い考えのようですね。

狭き門を潜り抜けてきた、後者の優秀な「でもしか教師」が一定割合でいらっしゃるのも確か。

仕事柄、教員の友人・知人は多いが、その労働実態は確かに過酷なようです。
部活の試合で親友の結婚式に参加できない…
土日でも3か月以上前に言ってくれないと予定が調整できない…
記事の通りで部活と雑務がかなりの負担だとか。

教員免許を持ってはいるが、塾・予備校の方が授業に集中できると
あえて教員にはならずに塾・予備校講師になるものも多い。

記事の中の「教育が死ぬ。学校がパンクする。」とは過激な表現のようだが、
現状を的確に表していると思う。
教員が授業や教育に集中できるような環境を整えて欲しいものである。
子ども達にしわ寄せが行く前に、早急に取り組むべき課題ではなかろうか。

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11時間32分

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