11時間32分

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2017.05.13 日本経済新聞の2面です。

タイトルの11時間32分という数字、中学教員の平日の労働時間です。

風呂敷残業含んでません。
タイムカードすらない学校がまだ多く、統計のとれた(比較的優良な学校)だけの平均労働時間。
実際は、もっと働いてらっしゃる先生方がたくさんおられることでしょう。

前回の「でもしか教師」の続きでしょうか。

過労死リスクが高まる時間外労働をしている先生が、中学校で約6割。
私が学生なら「学校の先生を目指しません」。

教員の友人のほとんどは、家に持ち帰っての残業(テストの作成など)もしています。
休日に教材やテストを作るのは、この仕事を選んだ宿命・・・と言ってました。
部活の顧問で、親友の結婚式に参加できなかった・・・という知人もいます。
風呂敷残業も含めると、実際の労働時間はもっと多いことでしょう。

私の塾生のとある高校(教育熱心で有名な進学校)。
高3生になると、放課後の補講の終了が20:00手前。
朝はおそらく生徒の登校よりは早く出勤してるはずなので、8時前には出勤。

学校での拘束時間だけで約12時間。
高3生の担当となると授業や補講の準備、家に持ち帰ってやってることでしょう。
生徒に思わず「ブラック企業やね」と、言ってしまいました。

でも学校の先生がそんなに熱心なんだから、その期待には応えろよ。
とにかく先生の労働時間より、自分の勉強時間の方が長くないと話にならんから・・・
と、フォローにもなってないフォローはしておきました。

高3生の担当になると、進路面談や放課後の補講。
高2以下は部活の顧問。
その合間をぬって授業の準備。
昼食(昼休み)はまともに取れることがほとんどない。
これらが相当大変なようです。

教える側の教員がしんどくては、よい教育はできないと思います。
それでも授業は手を抜かずに、上手に教え続けている教員の方には脱帽です。

部活の顧問は外部の人材に任せる(高校野球の監督のイメージ)。
進路指導専門の人材を採用する(教員免許は不要)。
補講も学内予備校など外部委託(これは学校側の方針もあると思いますが)。

そして何より「教員の待遇をよくする」。
そもそも残業代が出ないという、昭和の時代の給与体系に問題があると思います。

以上は一案ですが、先生の負担を減らす作業はいくらでもあると思います。
教員はブラックというイメージが浸透してしまうと、優秀な大学生が教員を目指さなくなります。
教員採用試験の倍率がどんどん下がっているのは、そのためではないでしょうか。

もうすぐ、団塊の世代というベテランの先生が一斉に退職される時期がやってきます。
その時に若者が教員を目指さなくなっていたら、今の学校の質は保てません。

教員は大変ということは、ここ最近で定着しつつあるイメージです。
団塊の世代の一斉退職まで、数年しか時間の猶予はありません。
こうして新聞が警鐘を鳴らしている間に、何かしらの対策を進めてほしいと願います。

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